2011年9月13日火曜日

きこり2日目は切った材の搬出作業でした

きこりになろう2日目の今日は、昨日切った木材を山から製材するトンカチ館へ運び出す作業でした!

4mに玉切りした木は1本200kgほど。
人の手で運ぶのはなかなか大変です。

そこで活躍するのが、「ウィンチ」という林内作業車。
ワイヤーを使って木を引っ張り上げます。


人の手ではビクともしない丸太をウィンチが軽々と引き上げていきます。
でも、やっぱり人の手も必要で、最後は人力で丸太を機械に積み上げていきます。


ウィンチに木材をたくさん積みこんだら、
林業研究クラブの方の操縦で、でこぼこの山道を手慣れた様子で降りていきます。


そして、今度はトラックに載せます。
木の棒をうまく利用しての作業。



簡単そうに見えて、これもなかなか大変です。
1日かけてトータル20本ほどの木材を運び出しました。

参加者の中には、ウィンチの操縦を自ら志願する子も。
(もちろん、事前にしっかりと講習を受けています)


彼女は農学部の3年生ですが、
私たちに現在、日本の林業が抱えている問題を教えてくれました。

今は、間伐しっぱなしで間伐材は山に転がしっぱなしにしていることが多く、
また、山での事故もとても多いそうです。

ウィンチを使っての作業は、途中でワイヤーが外れてしまったり、
機械がバランスを崩して倒れたり…と危険と隣り合わせ。
わずか1日、2日の作業で林業の大変さを思い知りました。

昔は地元でとれた木材を使って家を建てることが当たり前だったようですが、
今ではコンクリートや鉄、アルミなど木以外の資材の普及や、安い外国産の材の増加によって
生産規模は大きく縮小し、また労働条件の悪さ等で後継者不足に悩み、高齢化も深刻のようです。

そんな中で、
自分たちの家に使う木材を自分たちで切りだしてくるなんて本当に素晴らしいことだと思います。
(自画自賛ですみません…)

本来、「きこりになろう2011」は改修に使う木材の調達が目的でしたが、
イベントへの参加を通して、参加者の皆さんが少しでも林業が抱える問題について考えるきっかけになってくれたらなと思います。

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