2012年2月27日月曜日

2月26日 オープンハウス開催しました!

こんにちは。ご無沙汰してます。
久々にブログ更新させて頂きます!

2月26日はオープンハウスでした!


まずはじめに、残りの工事や論文、その他もろもろに追われ、
直前の告知になってしまったことお詫び申し上げます。

しかし!
当日はとてもたくさんのお客様が来て下さいました!


小学生は模型に興味津津です。


11時と15時からは事務局長の中川がPPTを使って説明も。



みんな聞き入っています。


糸島で最初に出会ったKurumianの方とご紹介して頂いた杉の木クラフトの方、
改修工事の楽しさを教えてくれたまちの間の住人、
表紙を飾らして頂いたいとしまにあの方、
設備工事でお世話になったへいせいの方、
きこりになろう2011で出会った方、
SHOKUNINになる冬で出会った方、
工事をやりながら仲良くなった小学生、
区長をはじめとするたくさんのご近所の方、
先日一緒にまち歩きをした唐津街道姪浜まちづくり協議会の方、
同じく糸島市の白糸の滝で小水力発電プロジェクトに奮闘しているEneQの後輩、
事務局長のお母様、
伊都祭で出会った方、

などなど・・・
次から次に途絶えることなく本当に多くの方に来て頂いて、
なんと御礼を言えばいいものか…

2011年5月に糸島空き家プロジェクトが始動してから、
これまでに本当に多くの方に出会い、
皆さまのお力を借り、アドバイスを頂き、たまには怒られながらも、
なんとかここまでやってきました。

本当に感謝してもしてもしきれません。

来年度プロジェクトをどう継続させていくか、今後の課題は山積みですが、
なんとかここまでこれたこと、一メンバーとして非常にうれしく思っております。

そして、今後のプロジェクトを担う3年生も…


来て下さった方に説明してる様子が!
今後の彼らの活躍に期待です^^

お越し下さった皆様、本当にありがとうございました。
こんな私たちですが、今後ともよろしくお願い致します!


2012年2月24日金曜日

きこりになろうの舞台裏。

3月3日にきこりになろうの開催が決定しましたが、
その準備のために2月23日にある会談が行われました。

場所は糸島市白糸。
霞立ち上る深緑の山並に、白の四駆で駆け上がっていきます。




連続カーブを超えた先には、

素晴らしく手入れされた森がありました。
木々の間は十分で、枝打ちされ、下草も少ない、杉のまっすぐな幹が並んでいました。
実は、ここが3月3日(土)に間伐体験をさせていただく森です。


今回の「きこり」で間伐した材は、先日WSの様子をお伝えした第二弾「元岡学び家プロジェクト」で利用させていただく予定なのですが、
この日は、その塾の経営者であるコダマくんと、森を所有されている藤田様が直接会って、森へ行き、木を選ぶという歴史的会談の日なのです。
左から、塾経営者の児玉君(九大の学生)、糸島市林業研究クラブ会長の吉村さん、森主の藤田さん

というのも、
糸島市林業研究クラブの吉村会長のお話によると、

現在の林業は森からユーザーまでがつながっていないことが根本的な問題なんだそうです。
そこには、森林の所有者、林業家(きこり)、製材所、材木店、大工、不動産オーナー、不動産業者、住人と長い長いサプライチェーンが出来上がっています。


住人はもちろん、大工さんですら、その家に使う木材がどこにどのように生えていたか。
わからなくなってしまっているんです。


そのため、国産材は外国産材と価格だけで競争し、結果的に価格が暴落してしまいました。
すぎ中丸太の製材用素材価格の推移 (1m3あたり)(木材流通統計調査より作成)  


同時に、価格の暴落は、森林所有者の森林管理意欲もそいでしまいました。
今では多くの森が間伐されず、たとえ間伐しても搬出せず、木材を切り捨ててしまっています。

そこで、今回の企画は家を使う「ユーザー」と、
その家の源にある「森」とつなげるという意味で、
新しい試みのなのです。

でも、実はこんなことは昔は普通に行われていたのだそうです。
大工さんは森に行って、この木を使いたいと直接木材を見ながら交渉していた。
でも、近代の産業の分業化、専門化によって、こういうことはできなくなっていたんです。


去年の「きこりになろう2011」の様子
動画もあります。http://www.youtube.com/watch?v=wba5h4o2mjc

さて、長くなりましたが、こういう背景もありますが、
実は「森に入って、木を切る」。ただそれだけで、すごく気持ちいんです。
そして、その後の「カレー!!」。
楽しいイベントになると思いますので、皆様ぜひご参加ください。

詳しくはこちら http://www.youtube.com/watch?v=wba5h4o2mjc
参加申し込みはitoya.2011@@gmail.comへ
(スパム防止のため@を2つに変えています。ひとつ消してお送りください)
(中川)

きこりになろう2012 開催決定!!

糸島空き家プロジェクト「きこりになろう2012

 昨年月に間伐から製材まで、すべてを行った「きこりになろう」が、スピンオフ企画となって帰ってきました。前回に続き、糸島市林業研究クラブのご指導の下、糸島の森林で間伐体験を行います。しかし、すぐには搬出せずに、森の中で乾燥させてから搬出する「葉がらし間伐」という木にやさしい、昔ながらの手法を行います。
 間伐体験後には、プロジェクト第一弾の「糸家」でカレー会を行います。新鮮な糸島の野菜でカレーを作りましょう!

【前回のきこりになろう2011の様子をまとめた動画はこちら!(音が出ます、ご注意ください)】


日時:33()9:0020:00
■場所:ファームパーク伊都国内トンカチ館(糸島市高祖77-1
■参加費:500円(カレー会は別途500円)
■主催:糸島空き家プロジェクト、糸島市林業研究クラブ
   協力:九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター

■参加申し込み
糸島空き家プロジェクトitoya.2011@gmail.com宛に、
件名を「きこりになろう2012申込み」とし、
①名前、②所属、③連絡先(携帯電話番号)、④希望する集合場所、⑤カレー会参加の有無 
を記入の上、お申込みください。ご質問も受け付けます。
2月29日(水) 3月1日(木)19時 〆切 先着20名



 今回も学生、社会人どなたでも参加できます。昨年は参加できなかった方も、お友達をお誘いの上、ご参加ください。
※参加費には保険料、道具使用料を含みますが、カレー代は別途必要となります。

■プログラム
3月3日(土) 先着20名
08:00 集合①@九大箱崎キャンパス
08:45 集合②@JR周船寺駅
09:00 集合③@トンカチ館
               説明、プロジェクト紹介
09:30 森へ移動
10:00 チェーンソー講習
12:00 昼食(弁当をご持参下さい)
13:00 間伐体験@森
16:00 間伐体験終了
16:30 糸家へ移動
17:00 カレー会@糸家
(カレー代500円)
20:00 解散@筑前前原駅

※集合場所 
 下記の3か所でバスによるピックアップ可能です。
 希望する集合場所を事前にご連絡ください。
  8:00 九大箱崎キャンパス50周年記念講堂前
  8:45 JR周船寺駅北口
  9:00 トンカチ館

※解散は筑前前原駅となります。
 集合場所と解散場所が異なりますので、
 ご注意ください。
      
※昼食は各自でご用意ください。
 (近隣にスーパー・コンビニ等はございません。) 

※雨天時は3月4日(日)順延予定です。

・長袖(要防寒)
・長ズボン
・靴(長靴がベター)
・軍手、ヘルメット(こちらで用意致します)


事務局:糸島空き家プロジェクト きこりになろうプロジェクト(リーダー:桑原花、九州大学農学部3年)
問合せ先:きこりになろうプロジェクト 桑原花 E-mailitoya.2011@gmail.com

2012年2月20日月曜日

姪浜まちあるき0218

今年一の豪雪を記録した(んじゃないかなって思う)先日。
我々、空家プロジェクトメンバーは「姪浜街歩き」のイベントに参加してきました!


今回ブログを担当するのは建築学科3年山内、通称かつおです!
大抵いつも写真を撮っているのでupされるものには写ってないんですよねー。
ってことでこの場をお借りしてイメージ画像を。












はい、こんな感じ。(駅に張られてたなんかのポスターより抜粋)
簡単な自己紹介でした。
もしかしたらこれからもちょくちょく出てくるんでよろしくお願いします!


…すいません、本題。
今回参加したこの「姪浜街歩き」のイベント、その名の通り「姪浜の街を歩きま…せん。」(驚愕)
フィールドは姪浜を目指しつつの、唐人町から藤崎。
道中大雪に苦戦しながらも3時間ほどかけて歩きました。

というのも今回同行いただいたのが「唐津街道 姪浜まちづくり協議会」の方々。
唐津街道に沿って「唐人町商店街」をスタートして、大濠の住宅街、「西新商店街」経由の藤崎をゴールとする所謂フィールドワークでした。
意識を持ってまちを歩いてみると色んな発見があるものです。
他の事例を分析?することで自ら(姪浜まちづくり)に活かすってわけですねー!スバラシイ



そして、昼過ぎ、唐人町に集合。
ちょっとした冒険のはじまりです。
 
ここからは写真でどうぞ! 

唐人町から街歩きスタートです


唐人町商店街












大濠カッコイイ住宅


 
 
 
 
 
 
 
 
 

そして西新商店街へ


西新うらろじMAP










大雪に見舞われる道中
  

ちなみに今回、建築学科ではない学生も参加してくれましたが…
我々が建物、町並みを見て何故そんなに興奮してるのか分かんないらしいです笑
んー、そんなもんなんですかねぇ。



そして、姪浜商店街へ!
着いて早々マイヅル味噌さんにお邪魔しました。
そこで我々を出迎えてくれたものは、まちづくり協議会の皆様とスキヤキ!
ここからは全くもっての懇親会でした。笑
スキヤキ大会!
肉争奪戦。
街歩きは楽しかったし、スキヤキは美味いし、「んー、もう最高ッ!」 

美味しいご飯をいただきながら、まちづくりについてお話を伺ったり世間話だったり
そして個人的に一番盛り上がったのは「日本誕生の神話の地:姪浜vs宮崎」でしょうか。
宮崎県出身の私としては聞き捨てならない事態でしたね。

今後、全面戦争が勃発することでしょうよ。笑


といった感じで豪雪の中大変ではありましたが新たな発見、絆が生まれた一日でした!


では!(山内)



2012年2月18日土曜日

改修工事再開!! 建具屋になろう2012!

みなさん。とうとう修論発表しました!
つまり。。 とうとう糸家工事再開しました!

12月18日以来、約二か月ぶりの工事!!
糸島!寒い!うまい!きもちいい!!!!!
今日の昼ごはん。トンカチ館のそうめんちりです。激うまでした。
さらに福岡市内の半額ぐらいの新鮮野菜を買い込みました!!糸島!やっと帰ってきた!!



すみません。ちょっとテンションあがりすぎました。
雪の降る中、建具工事と本棚、壁のペンキ塗りを一週間で行います。
あ、ちなみに参加したい方はご連絡ください。一緒にペンキ塗りましょう!


そして、今日は建具工事。
ということで今日の先生はシルバー人材センターの大工さんではなく、
ご近所の松尾建具の松尾さんです。

松尾さんにはトイレの美しいドアを作っていただいたのに続き、
個室のドア等の作り方を教えていただくことができました!!

まずは、久しぶりの糸家で作業の打合せ。


 午後は、松尾建具さんの工房で新設引き戸を作ります。

 ザ・工房という感じ

戸の底の部材に穴をあけています。
サクサク気持ちいい音が出ます。


それを組合せて。 

  プレス機で、板を両面にはりつけます。


プレスが完了するのを待つ間に、既存のガラス戸を板戸に変えます。

 工房の中を走り回る瓜生

 同じ作業を一歩でやってしまう松尾さん。

 こんなのができました。

それをドアに取り付けて、完成。



松尾さん本当にありがとうございました。
ペッと手に唾つけて作業するしぐさがまさに“職人”でした。
明日はプレスしておいたドアを完成させます。明日もよろしくお願いします。



ちなみに、こちらは休憩のときに見せていただいた松尾さんの作品。
人間技と思えない精度で、仕事そっちのけで組子を作っています。
工房にはこんなのも。。。かわいい。


こんな技術を持っていても、アルミサッシが普及して以来、木製建具屋さんは厳しいそうです。
素晴らしい技術が糸島にはたくさん眠っています。
僕ら学生は到底及びませんが、若い力で何か協力できないかなと思います。

松尾さんがデザインに悩んでおられたので、
フランク・ロイド・ライトの幾何学的なドローイングが参考になるのでは?と紹介しました。

日本の技術が海外に流出していると嘆く前に、
周りをもう少し知ってみようと感じた、久しぶりの糸島でした。(中川)

■松尾建具 http://www.itogura.net/chabudai/index.html
■ファームパーク「ひみこ」http://www.city.itoshima.lg.jp/soshiki/29/himiko.html


2012年2月10日金曜日

第二弾プロジェクト始動!!

さて、第一弾プロジェクト「糸家」が完成を控えた段階ですが、
実は第二弾プロジェクトが始動しちゃいました!

今回のプロジェクト名は「元岡学び家プロジェクト」
敷地は九大の近くの元岡という集落の中にあり、
築130年の農家住宅を塾にしようというプロジェクトです!

※しかし残念ながら、まだ建物の公開はできないんです。。。
今後に乞うご期待。


実はお話は去年の8月から始まっていたのですが、ようやく設計を始めました。
伊都祭の実行委員長をしていた児玉隼人さん(九大理学府修士1年)が在学のまま、
すでに進学塾の組織を起業しており、ついてはその第一号の校舎を一緒に作ってくれないかとの依頼でした。

九大のすぐ近くで、地元から九大生を送り出したい。
大手の進学塾ではできない、古民家で気持ちよく勉強ができる塾を作ろう
という意志に私、中川、感動しました。
児玉君と、塾の先生。奥は糸家の入居者、福井君(WSに参加してくれました。)

児玉君のHPはこちら。まずは家庭教師派遣を始めています。
http://www.9kate.jp/

今回は、設計を始めるにあたって、
設計側の糸島空き家プロジェクトと、借主側の児玉君以下塾の先生方、家のオーナーさん。
そして、糸島で設計活動もされている高原正伸さん、
糸島の古民家の大工さん、藤原建設さんを講師にお招きして、
ワークショップ形式で設計のコンセプトを決めようとオーナーさんから提案がありました。

ワークショップの日取りは2月9、10日と決まり、
就活で忙しい中、プロジェクトリーダーの深田(M1)は準備を進めました。
こちらはふかた。(写真は今回とは関係ありません)

高原さんのHPはこちら
http://www12.ocn.ne.jp/~sholly/
藤原建設さん
http://www10.ocn.ne.jp/~kominka/


※ワークショップとは、参加者が集まって、ワイワイ、喧々諤々、
議論をしながらアイデアを練っていくグループ作業のことです。





そこで、いよいよ2月9日。元岡の八坂の杜集会所をお借りしてのワークショップです!

まず敷地見学。家を詳しく見ます。(内部は軽く、ぼかしています)

高原さん、藤原さんに前原の古材の森の有田さんも参加して、古民家談義。おもしろい!
(今後、古民家談義のイベント開催します!!本当に面白いです。あなたの家も面白くなる!)

そして、すぐ近くの杉能舎でお昼ごはん。

焼きカレーに地ビール付き。最高のワークショップです!!

軽く酔いがまわったところで、設計作業に取り掛かります(笑)



2チームに分かれて、塾の経営方針(大手塾とどう差別化するか)、
運営方針(少人数指導を静かに集中してするか。音楽でも流しながらリラックスするか。)
改修方針(たたみで講義するか。板張りに変えて、イス座にするか)、
などなど。話は建築設計のみならず、多岐にわたりました。

 すごい数のアイデアが出ました。

真剣です。

最後に、今日の成果をまとめて、講師やオーナーさんに発表します。
それぞれ面白いコンセプトの種みたいなものができました。
明日はこれを具体化して、午後最終発表を行います。

明日の様子も乞うご期待!
(文責:中川)