2012年3月26日月曜日

ブログもお引越し

とうとう卒業式まで1日となりました。

私たち糸島空き家プロジェクトも、修士2年のメンバーが卒業です。
私も来月からは神戸で働くことになりました。

糸島空き家プロジェクトを応援してくださった皆さん、
ブログを見てくださった皆さん、
ありがとうございました。

ブログもちょうど一年で容量がいっぱいになったので、お引越しです。
今後は下記のアドレスでブログを書きます。

糸島空き家プロジェクト日記2
http://itoya2012.blogspot.jp/ 


これからも糸島空き家プロジェクトをよろしくお願いします。
(中川)

2012年3月14日水曜日

トウキョウ建築コレクション2012!

先日、Twitterで報告しましたが、全国の建築学生を対象とした修士論文、修士設計、修士学生によるプロジェクト展「トウキョウ建築コレクション2012」に出展しました!

場所は東京、代官山のヒルサイドテラスです。
トウキョウ建築コレクション2012:http://www.tkc-net.org/

私は糸島空き家プロジェクトをプロジェクト点に出展し、トークセッションに選出していただきました。
全国から20ほどのプロジェクトがあつまり、コメンテーターの方と色々な話をしました。

コメンテーターの方は三井不動産レジデンシャルの川路さんと、ブルースタジオの大島さんでした。
お二人からは、家賃や資産価値以外の部分でどうやってオーナーさんにメリットを感じてもらうのかが重要な課題だと教えていただきました。
たとえば、感謝状を渡したり、イベントに毎回お呼びして、地域と学生の交流の様子を実感してもらうだけでも、オーナーの幸せにつながるかもしれない。お金じゃなくて、幸せを与えることが必要だとのことでした。

糸島は東京のように家賃も高くないし、需要もそこまで大きくない。でも、地方都市だからこそ、地域のネットワークや自分が生まれ育ったまちへの誇りがある。そんな地方都市でプロジェクトを進める工夫を教えていただきました。



自分たちの他にも、空き家を学生の手で改修したプロジェクトがいくつか。
彼らとも情報交換しながら、参考にさせていただきたいと思います。


今回わざわざ東京まで模型を運んで、出展した目的はただ一つ。自分たちのプロジェクトを、糸島の魅力を、少しでも多くの東京の人たちに知っていただきたかったからです。
そして、多くの人に糸島に訪れてもらえばと思います。

なお、この展覧会は本として出版される予定ですので、ぜひ見てみて下さい。(中川)

2012年3月8日木曜日

ついにこの日が来ました!いよいよ「入居」です

3月29日、とうとうこの日が来ました。
糸家に入居者の福井くんが住む日が来ました!
私たちの活動はこの日のためにあったと言っても過言ではありません。


まずは、引っ越しの荷物が来る前に、完成した糸家の紹介を。
いざ、糸家のビフォーアフターをご覧あれーー

ちゃんちゃんちゃらららーちゃらららーらーー(ビフォーアフターと言えば、この曲)



元々薬局だった店舗部分を、

天井、床、壁を撤去し、漆喰塗の開放的な空間としました。
ここが「まちの縁側」となって地域の人たちのよりどころになればいいなと思ってつくりました。

さらに、奥の続き間だったところは、

 間仕切り壁を設置して、二つの個室に分けました。
壁を本棚にして、防音効果も高めています。

床に貼ってあるフローリングは、まさしくみんなで間伐した糸島の杉です。

さらに、一人暮らしに過剰だった洋室の押し入れは、、、

なんということでしょう!
水色のクールな書斎になりました。


奥の和室も、

白くて明るい、モダンな和室に。
余分な押し入れはベッドへと変更しました。

北側の暗かったダイニングキッチンも、

 なんということでしょう!!
白くて明るいダイニングにオレンジのキッチンが映えます!

狭くて使いにくいトイレは、、
 車いすでも対応できる広くて明るいトイレに。

昭和レトロなお風呂は、、
間伐材のヒノキが香るお風呂へと変身しました。

暗かった廊下も、明るい清潔感が奥へと人をいざないます。

外観はこのように。



壁には、店舗部分のフローリングを再利用して、大きく「3」と書きました。

全体はこんな感じ。

左端が15畳の土間、コミュニティスペース「まちの縁側」です。
奥の住居部分には南側に洋室と和室。北側に風呂トイレとダイニングがあります。

ところどころに、押し入れや天井裏を利用して、隠れ家のようなスペースを設けて、楽しく暮らせるように工夫しました。


さて、午後になると、いよいよ引っ越しの荷物も届き、
いよいよ糸家での生活が始まります。

素人の自分たちでつくった分、至らないところや不都合な部分もあると思います。
それでも、そんな欠点も含めてこの家を好きになってもらえたらと願っています。


今後どんな暮らしがこの家で繰り広げられるのか。
わくわくするけど、どこか不安な。子を思う親心に近いのかもしれません。

家の完成は終わりではありません。
むしろここがスタートラインです。
これからも糸家の様子をしっかりとお伝えしていこうと思います。

福井くん、それから近所の方々、これから糸家を宜しくお願いします。
私たちも精一杯、お手伝いできればと思います。
最後は、荷物のない和室で、引っ越しそばと祝杯。

中川