2011年10月30日日曜日

福岡県古民家再生協会西支部 事務所に行ってきました!

少し前(10月19日)なのですが、福岡県古民家再生協会の方から話を聞かせてほしいということで、お話しさせていただきました。

西支部長の川口さんは、古民家(築60年以上の伝統工法で造られた木造住宅)を対象として、古民家の保存、古材の収集・販売を行っておられます。


福岡県には全部で11万棟の古民家があるそうですが、年300件のペースで壊されているそうです。彼らはそのような古民家を壊さないように説得し、それでも壊す時は古材を買い取ります。さらに、その古材から釘を抜き、磨き、打撃実験によってヤング係数を測り、お祓いをして、品番を付けて、高級古材として売っています。

古材をお金が無いから仕方なく使うのではなく、積極的に選んで古材や地元産の木を使うことを推進するために活動されています。さらに行政に対しても働きかけを行っているそうで、抜け目ないです。

さらに彼らのすごい所は、古民家を守るだけではなく、大工職人の技術の継承を助け、伝統工法の住宅を新たに作るための、攻めの保存を行っているところ。

実際に、古民家協会の事務所を見せて頂きました。


すごい!! 美しい小屋組み。床を抜いて出来た吹き抜け。空中に床の間だけが浮かんでいます。黒と白でまとめられたかっこいい古民家でした。



なんでそんな古民家協会の方が、築30年の古民家には程遠い私たちのプロジェクトに興味をもたれたのかというと、「きこり」に可能性を感じたからだそう。
木を切り、搬出・製材し、家を建て、入居後の近隣関係まで考えていることに、“循環”の可能性を感じて下さったそうです。たしかに、“家をつくる”という過程を通して、森から入居者、近隣住民までの長い長い鎖を一つに繋げることができたら良いなと思います。
川口さんお忙しい所長々とお邪魔しました。

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