なぜ能古島かというと…
以前空き家プロジェクトでお会いしたグリグリ農園の東さんの友人に私たちのプロジェクトに興味を持って下さっている方がいるということで、お会いしに行ってきたのです。
どんな方かというと、設計事務所や都市計画事務所で建築やまちづくりに携わり、
現在は独立してatelier HUGEという建築・空間デザインをやられているという水谷さん。
なんと能古島に事務所があるということで、さっそく能古島へ。
能古渡船場からフェリーで渡ります。
コスモスが見ごろを迎えているということで、平日にもかかわらず観光客の方で船はとても混雑していました。
10分ほどのクルーズ気分を経て、いざ能古島に着くと水谷さんがフェリーターミナルまでわざわざ出迎えに来て下さっていました。
そして能古島ビギナーの私たちのために、簡単に能古島を案内して下さいました。
フェリーターミナル降りてすぐにはのこの市という島でとれた新鮮な野菜や特産物を売っているお店や、noco nicoというおしゃれでかわいいカフェがあったり(残念ながら写真がなかったです、すみません…)。
でも同時に空き家、空き店舗も結構ありました。
これは、かつては貸チャリをやっていたようで、その後違うお店になったあと空き店舗に。
noco nicoのすぐ横にあります。
一般の観光客は能古島に着くと、バスに乗ってアイランドパークまで行く人がほとんどですが、
バスのルートとは反対側に行きました。
すると、空いている旅館がちらほら。
能古島から歩いてすぐの玄関口にもかかわらず、残念ながら老舗の旅館も使われていませんでした。
また、イベント時はステージが設置されるという公園も、平日は市民の駐車場になっているそうです。
フェリーターミナルの近くには旅館が多いそうですが、しばらく歩くと集落に入っていきます。
そして、博多湾岸が一望できるきれいな浜辺がありました。
なんと、夜になると辺りはすごーく静かで、対岸の筑肥線の電車の音が聞こえてくるほどらしいです。
道端にはコスモスが咲いていたり、
そして海沿いの道から島の中央部の方にのびるみちを進むと稲刈りシーズンを迎えた田んぼが広がっていたり、
神社では、たまたま授業がはやく終わったという子どもたちが遊んでいたり。
福岡市とはいえ、なんだかなつかしい風景が日常に広がっていました。
探検を終えて、郵便局へ。
局長の西方さんは水谷さんの知り合いで、なんと「いとしまにあ」を読んで私たちのことを知っていたそうで、事務局一同びっくり。
郵便局の中にお邪魔させていただき、私たちのプロジェクトについていつも通り説明させていただきました。
島づくりを考える会(仮称らしいですが)として、能古島の空き家問題等について考えているお2人です。
お話を伺うと、実は能古島ファンはとても多いそうで、移住したい人も結構いるんだそうです。
でも、能古島は都市計画法という法律で市街化調整区域にされているので、開発行為が原則として抑制されているのです。簡単に言うと、新しく建築物を建てたり、増築することができないということ。
つまり新しい家は建てられません。
そこで、空き家を改修してそのニーズにこたえようとするのですが、家財道具が残っていたり、所有者の所在が分からなかったり、知らない人に貸したくなかったりという理由で空き家のまま放置されている物件があるのだそうです。
今まで私たちが培ってきたささやかな知識の中で、どういうことができるのか意見交換しました。
その後は、水谷さんのオフィスにお邪魔してこれまでやってきたお仕事や、能古島をどうしたいかといったお話を聞かせて頂きました。
人口がこれからどんどん減っていく中で、空き家問題は多くの地域がすでに抱えている問題です。
場所や置かれている条件は違っていても、同じような問題を抱えている人はいっぱいいます。
空き家プロジェクトとして直接かかわることはできなくても、そのような地域・人に対して、なにかしらの役にたてればいいなと思います。
最後になりましたが、水谷さん、西方さんありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します。
(石神)
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