3月3日にきこりになろうの開催が決定しましたが、
その準備のために2月23日にある会談が行われました。
場所は糸島市白糸。
霞立ち上る深緑の山並に、白の四駆で駆け上がっていきます。
連続カーブを超えた先には、
素晴らしく手入れされた森がありました。
木々の間は十分で、枝打ちされ、下草も少ない、杉のまっすぐな幹が並んでいました。
実は、ここが3月3日(土)に間伐体験をさせていただく森です。
今回の「きこり」で間伐した材は、先日WSの様子をお伝えした第二弾「元岡学び家プロジェクト」で利用させていただく予定なのですが、
この日は、その塾の経営者であるコダマくんと、森を所有されている藤田様が直接会って、森へ行き、木を選ぶという歴史的会談の日なのです。
左から、塾経営者の児玉君(九大の学生)、糸島市林業研究クラブ会長の吉村さん、森主の藤田さん
というのも、
糸島市林業研究クラブの吉村会長のお話によると、
現在の林業は森からユーザーまでがつながっていないことが根本的な問題なんだそうです。
そこには、森林の所有者、林業家(きこり)、製材所、材木店、大工、不動産オーナー、不動産業者、住人と長い長いサプライチェーンが出来上がっています。
住人はもちろん、大工さんですら、その家に使う木材がどこにどのように生えていたか。
わからなくなってしまっているんです。
そのため、国産材は外国産材と価格だけで競争し、結果的に価格が暴落してしまいました。
すぎ中丸太の製材用素材価格の推移 (1m3あたり)(木材流通統計調査より作成)
同時に、価格の暴落は、森林所有者の森林管理意欲もそいでしまいました。
今では多くの森が間伐されず、たとえ間伐しても搬出せず、木材を切り捨ててしまっています。
そこで、今回の企画は家を使う「ユーザー」と、
その家の源にある「森」とつなげるという意味で、
新しい試みのなのです。
でも、実はこんなことは昔は普通に行われていたのだそうです。
大工さんは森に行って、この木を使いたいと直接木材を見ながら交渉していた。
でも、近代の産業の分業化、専門化によって、こういうことはできなくなっていたんです。
去年の「きこりになろう2011」の様子
動画もあります。http://www.youtube.com/watch?v=wba5h4o2mjc
さて、長くなりましたが、こういう背景もありますが、
実は「森に入って、木を切る」。ただそれだけで、すごく気持ちいんです。
そして、その後の「カレー!!」。
楽しいイベントになると思いますので、皆様ぜひご参加ください。
詳しくはこちら http://www.youtube.com/watch?v=wba5h4o2mjc
参加申し込みはitoya.2011@@gmail.comへ
(スパム防止のため@を2つに変えています。ひとつ消してお送りください)
(中川)
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